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正しいハサミの使い方

 私にとって、日常生活におけるハサミの使用頻度というのは他の人よりかなり高いように思います。ものを切るのはもちろん、引っかく、やぶく(やぶく!?)、突っつく、めくる、はがす、刺す 等々々・・・私には欠かせないアイテムのひとつです。
 ところで、みなさんはハサミでものを切るときはどのようにしますか?

 なにをアホなことを聞くんだと言われてしまいそうですね。100人、いや1000人いたらおそらく999人は持ち手の穴に親指と人差し指を入れて使います。ところが私はその999人の中には入りません。私にとってハサミの持ち手というのは、どちらか一方があれば十分なのです。というのも、私の使い方というのは、まず人差し指を片方の穴に入れて持ち、刃を開きます。そして切りたいものをはさみ、ギュッと下に押し付けます。(その様子はこちら:動画)要は2本の指ではさまずに床に押し付けて切るわけですね。なので当然、曲線を切るのは無理です。しかも、よっぽど気合を入れない限り正確には切れません。それでも、切るという作業については私はこれで十分なんです。私にとって切る作業といえばせいぜいお菓子の袋やカップめんの調味料袋を開けるときくらいなので。では、紙はどうやって切るのか・・・。紙を切るときは、ハサミをペーパーナイフのようにして使います。しかも、たいていの場合刃は使わずに閉じたまま刃の反対側で切ってしまいます。刃を使うときというのは切り口をきれいにしたいときか、何枚か重ねて切るときくらいでしょうか。以前はちゃんと毎回刃を使って切っていたのですが、私は根っからの合理主義(ちゃうちゃう!不精なだけ!)なもので、そのうちに切り口なんてどうでもいい封書などは刃を使わずに開けるようになったんです。(ひどいときはボールペンで開けるときがある・・・切り口はボロボロですが。)そして、ふと切り口を見てみると刃を使ったときとたいして変わってないんですね。私はもう、急に笑えてきてしまってね、今までの苦労は何だったんだろうって思いましたよ。刃を使って切るときはハサミはほぼ全開にするんですよ。となると、ヘタをすると手を切ってしまうことがありますし、周りの人・モノにも気を遣いますからね。今では、9割がた刃を使っていません。冒頭の”やぶく”は実はこのことを言ったのでした。だって、刃物は使ってないんだから正確には”やぶく”になるでしょ。

 このように、私はいわゆる”正しいハサミの使い方”はしていません。そう考えると、ハサミに限らずモノの正しい使い方というのは、もしかしたら表記上は正しくないのかもしれませんね。説明書の”正しい○○の使い方”というのは”一般的な○○の使い方”とか”便利な○○の使い方”にしたほうが良いのかもしれません。要は、その人が使いやすい使い方というのがその人にとっての”正しい使い方”なのではないでしょうか。
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