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生産性、多様性。

 本当に少数派っていうのは、、ツラいですなぁ。。(笑)

 前項に続いて、またちょっと気が滅入るような話を耳にしました。
 某議員のあの発言(実際には文章)です。
 私もその文章を読みましたが、正直、ちょっと反省しちゃいました。(笑)俺もあんな屁理屈こねていないだろうか。。上っ面だけで文章を書いていないだろうか。。(実は思い当たる節があったりするんだよなぁ・・・。汗)
 まぁ、発言自体はその人の考えなので、他人がとやかく言うことではありませんが、私が気になったのは『子供を設ける=生産性』ということです。一見すると、言葉としては意味が通っているような気がしますが(もちろん発言自体はアウトですよ!)よくよく考えてみると、子供を設ける=生産性・・・。え、どゆこと??と思ったのです。この『生産性』というのは何を指してるんだろう。と。
 子供ができれば、将来大人になって立派な働き手になって、経済が潤う(=税収も増える!)ってなことでしょうか。まさか子供を設けること自体が生産性!?いやいや、まさかね。(笑)
 後者はもちろんですが、前者だってちょっと失礼ですよね。人を[生産力]という物差しで見ているのですから。それに、これからはAIだってどんどん進化してきますし、ロボット技術もさらに向上していきます。その中で、生産性??いやいや、人なんて敵いませんて!これからは、例えば独創性やひらめきや協調性や、やさしさなど[人]ならではの能力が問われる時代になっていきます。そんな時こそLGBTの人たちに限らず、多様な感性、多様な知識・意識、多様な特性を持った人がが必要になってくるのではないでしょうか。第一、現にLGBTの人たちだって、今しっかり経済回してますから!納税してますから! LGBTの人たちには生産性がない?議員先生!、いったい何を見てんの?って感じです。

 ただ、今は世の中も“デジタル化”されてきて、『良いか悪いか』『正しいか正しくないか』といった判断基準がわかりやすいものになっています。評価方法も、数値化され、その数値がある種の価値になっています。たしかにビジネス的に見ればはっきりしていてわかりやすいので、有効な面もあるかもしれませんが、社会生活の中ではこの方法だと何か“ふるいにかけられている”みたいでイヤですよね。生産性云々の話も一種の“ふるい”でしょ。そんなことになってくると、いつ・誰がどんな“ふるい”にかけられるかわからなくなってきます。「あなたの生産性は10段階の3です。従って生産性が無いと判断されました。あなた、ここには要りません。」「あなた、社会貢献度20%ですね。あなた、ここには要りません。」なんて、ある日突然言われたらと思うとゾッとします。例えその20%が、ある一部の人たちにとってはすごく重要なことであっても、20%という数値だけを見て低評価になってしまい、切り捨てられるようになってしまうと、ものすごく極端な社会になっていくような気がします。
 そして、その迷惑を一番被るのは少数派の人たちです。なんてったって少数なんですから、、(笑)声をあげても世論は動かないし、大多数の人たちが関心を持たなければ、そのままスルーされてお終いです。その一方で「これからは多様性が大事」という言葉や「多様なライフスタイルが重要」といった言葉も耳にします。ですが、少数派の存在を認めなかったら、多様性もへったくれもないですよね。

 権利だ!主義主張だ!なんて言うつもりもないし、少数派の人たちの意見をすべて尊重しろと言っても、それもまた窮屈になってしまいます。ただ、“少数派の人たちの意見も聞ける”社会になったら、もっと楽しくなると思うんですけどねー。


 おっと、、屁理屈こねてないだろうか・・・。
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