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文字盤
 今回は文字盤です。みなさん、文字盤てどんなものかイメージつきますか?やぁ、、身近に使っている人がいないとどんなものかわからないかも知れないですね。文字盤とは、紙等に50音の文字が書かれていて、それを指で指して言葉を伝えるもので、主に言語障害のある人が使います。
★これが私の[文字盤]です。

   文字盤 表面  文字盤 裏面  文字盤を指で指している様子(クリックで拡大)
 大きさは、用紙サイズでいうとA5ですかね。50音と濁点、半濁点の文字、そして数字が書かれています。それと、指し間違えたときのために[間違えました]です。文字盤のサイズ、載せている文字や単語、材質等はその人によっていろいろと工夫があるようです。私の場合は裏面には自宅と実家の住所が書いてあります。(絶対、落とせないですね!)

★なんか原始的。。
 「文字盤を使っている」なんて言うと、今どきは他の言語障害者から失笑を買うかも知れないですね。(笑)ずいぶん前からトーキングエイドというコミュニケーション機器が出ていて、言語障害者の多くはこれを使っています。今は確かタブレット版も出てたっけな? なのに私はいまだに文字盤を使っています。それはなぜか、、、そう!キライだからです!!(笑)もちろん、使えば便利なのはわかります。ただ、、いかんせん見た目が悪い!(そこかよ!笑)けっこう機械がデカいんですよね。。A4くらいの大きさで、厚さも5センチくらいあるのかな、、あの存在感というか重量感というか。。あの“いかにも”な感じ?(笑)「俺はちょっと・・・」と思ってしまいます。(笑)とても原始的なコミュニケーションツールなんですが、私は文字盤で十分です。なぜならそれは・・・

★あくまでも“最終手段”として・・・
 そうてす!私の場合、文字盤を使うのは最後の最後です。まずは口でしゃべって、それでもダメなら指で文字を書いて、どうしても通じないときにやっとカバンから文字盤を取り出して使います。もちろん、相手が急いでいるときはすぐ使いますけどね。
 何て言うんだろうな、、もちろん文字盤ばかり使っていると余計にしゃべるのがヘタになるっていうのもあるのですが、ライブ感がないんですよね。(笑)会話の流れってあるじゃないですか、例えば楽しい話をしていて、面白いことを言おうとしても、文字盤だとタイミングがずれて面白くなくなったり。。(本当にタイミングだけか!?笑)言葉のニュアンスやスピード、イントネーション、顔の表情など、やっぱり口でしゃべったほうが通じるんですよね。文字盤に限らず、基本的に文字って相手の読み方(取り方)に左右されてしまうんですよね。感覚が合っていれば通じるのですが、文字盤で面白いこと(相手を笑わせること)を言うのは、なかなか勇気が要ります。(笑)文字盤をあまり使いたくないのは、その辺に理由があるかもしれませんね。

よろしければ、ダウンロードしてお使いください。(Excel形式ファイル)
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