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(ほぼ)シミュレーション通り!

 先日、とある懸念が解消されました。
 ま、そんな大げさなもんじゃないんですけどね。この1・2年うっすら抱いていた懸念です。
 それが先日、案外簡単に解消されました。直後の感想としては「なんだ、簡単じゃん」「心配するほどでもなかったな」って感じでしたね。

 その懸念というのは、『将来、自力でビールが飲めなくなるんじゃないか問題』というものです。(笑)
 「いやいやいや・・・」と思うかもしれませんが、これねぇ、、ヘタをすると結構シビアなことになったかもしれないんですよ(笑)というのも、1・2年前、あるビールが新発売されました。そのビールの缶の開け方がこれまでと違って、プルタブではなくフルオープンだったのです。最近はビールよりハイボールのほうが多くなりましたが、それでもたまに無性に飲みたくなる時もあります。初めてCMで見たときは「これ、俺、、開けられるかなぁ」と思ったのです。
 その後、このビールは生産が追いつかないほどヒットしました。その頃から、私の中でうっすらとした不安が出てきました。それが上で書いた『将来、自力でビールが飲めなくなるんじゃないか問題』です。
 新しい商品が出てそれがヒットしたとなると、似たような商品が出てきてそれが主流になっていくというのは、よくあることです。このビールも缶を開けた途端に泡が盛り上がってきて、「グラスで飲んでるみたい!」だとか「のどごしがいい!」というのがヒットの要因のようです。この方式が売れるとなれば、他の商品も追随するのは当然です。気づいたら全部のビールがこの開け方になっているかもしれません。現に、ビールではありませんがチューハイでこの方式のものが出てきました。これまで飲み物でフルオープン缶を経験していない私としては、「え?これ開けられるの?」「こぼしたりしないかな?」と不安になっていきました。「これで、この方式がどんどん広まっていったらどうしよう・・・」と。
 ただ、それと同時に始まったのが“シミュレーション”です。以前も書きましたが、私は何か出来なそうなことがあると(勝手に?)頭の中でそのシミュレーションが始まるのです。(笑)

 私は左手しか自由に使えませんが、フルオープン缶自体は、これまでもツナ缶やサンマの蒲焼き(オヤジだなー笑)等で何度も開けてきました。なので、ある程度のノウハウはありましたが、いずれも固形だったので多少揺らしても平気だったのですが、ビールの場合はちょっとでも揺らすとこぼれてしまいます。しかも、急いで開けないと(それが“売り”の)泡が出てきます。「揺らさずに素早く開けないといけない・・・。俺、出来んの!?」となっていきました。
 そこで思い付いたのが[プルリング押し下げ方式]と[2段階方式]です。(大げさかよ!笑)

 一つ目は、これまでの缶と同様にプルリングを立てて、それを下に押してフタを沈める。
 もう一つは、同様にプルリングを立てて、その缶を半周させてプルリングをゆっくり引く・・・

 よし、これでいけるだろう! と。。
 頭の中でシミュレーション(妄想?)は出来上がっていました。ただ、ビールは他にもたくさんあるし、特にわざわざ買ってまで試す必要はないだろうと思って、ひとまずそれで終わったんです。
 ところが先日、父親がお中元でそのビールをもらったらしく、母親がおすそ分けで何本か持ってきました。「やばい、あのビールだ!」と思ったのですが、同時に「ラッキー!これで試せる」とも思いました。持ってきた母親にも「あんた、これ開けられんの?」と突っ込まれつつ、早速、試してみました。が、どうやらあまり冷えていなかったようでプルリングを立てた途端に泡がドッと出てきてしまいました。私があわわあわわしていると(おっと・・・笑)見かねた母親がスクっと立ち上がってサッとフタを一気に開けて、事なきを得ました。(笑)
 数日後、今度はしっかりと冷やして、一人で挑戦してみました。前回のことがあるので緊張しましたが、この時は比較的安全であろう[プルリング押し下げ方式]でやってみました。シミュレーションではリングを立てて下に押し込めばフタがはずれて下に沈むと思ったのですが、思ったより固くてなかなか下に押し込むことができず、例の“泡攻撃”が始まってしまいました。(笑)それでも今回は落ち着いて、そのままリングやフタそのものを指で押して何とかすき間を開けて飲むことができました。ただ、この方法は指が泡でベチャベチャになるし、飲めたことは飲めたけど「ちょっとな、、」という感じでした。
 さらに数日後、今度は[2段階方式]を試してみました。まずは同様にプルリングを立てて、そこから180°回転させてプルリングを手前に引き上げると、思いのほかスッと開けることができました。押し込む時は結構力が要ったのに、引くときは嘘みたいに軽かったです。おそらく、構造的にそうなってるんでしょうね。結果的に泡もあふれ出すこともなく、指もベチャベチャになることもなく飲むことができました。こっちはシミュレーション通りです。(笑)

 これで無事、うっすら抱いていた懸念も払拭できました。全部のビールがフルオープン缶になっても、自力で飲むことができます。
 ただ・・・。

 私、、ストローでビール飲むんです。。ストローの場合は底から飲むので泡、関係ありませーん! 泡ののどごし?? 知りませーん!(笑)
 ってことは、初めてビールを飲んでから35年ぐらい経ちますが、ひょっとしてまだ本当の味を知らないのか?(笑)
 実際、フルオープンであろうがプルタブであろうが違いがわかりません。(笑)私だけなのかなぁ。。ストロー使っているみなさん、どうですか?
 何でも挑戦してみることは決してムダではないでしょうけれど、オチがこれじゃあね。。

 今回取り上げたビールは、プルタブとフルオープン両方ある銘柄です。慣れもあるでしょうが、プルタブ缶のほうがワンステップで開けられて安定性も高いです。ビールなんて「飲みたい!」と思ったら一時でも早く飲みたいでしょ。そう考えると、私はこれからもプルタブ缶が出ている限りはそちらを選ぶと思います。

関連項目
シミュレーション癖(へき)
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