トップ(T) > さぁいっちょ ぶぁーっといきましょー!   前へ 次へ       ■コラム一覧■ 

いろいろ見直す時期

 今年は、芸能界をはじめ企業や団体の[体質]が明るみになりました。
 ある劇団では先輩からいじめやパワハラがあったり、ある芸能事務所では元社長のとんでもない悪行が発覚して会社自体が崩壊してしまいました。この2者、、共通して言えるのはどちらも「きれいな部分だけを見せる(売る)」ということです。さらに、偶然にも両者のファンの多くは女性ということです。
 ただ、思い返してみると私が若い頃は、芸能人・特にアイドルは女性も男性も“イメージ”が大事で、女性アイドルで言えば好きな食べ物はイチゴ、趣味は編み物。男性アイドルの趣味はスポーツと決まっていました。そうやって私たちファンに夢を売っていたし、あの頃はそれが当然でした。昔は、芸能人というのはすごく遠い、手の届かない存在というのが一般的な認識だったと思います。それが1980年代後半になると、アイドルも“ぶっちゃけキャラ”や“大ボケキャラ”が出てきて(今考えれば、これもヤラされてたんでしょうけどね。笑)[身近路線]になっていきました。その最たるものが、このコーナーでたびたび出てくる“夕方5時のあのグループ”です。(笑)そしてこの頃から女性アイドルも、好きな食べ物が焼き肉やら、もうちょっと攻めたタン塩といったものに変わって行きました。
 そんな中、上の2者は以前と変わらないスタンスを取ったわけです。エンタメ性を重視し、あくまでショーとして楽しませることや夢を見せることを選んだということだろうと思います。それ自体は別に言うことはないのですが、私が思うに、このやり方ってうまくいっているときは良いけど、ちょっとでもつまづいたときに対応次第で諸刃の剣になる可能性があると思います。実際、両者とも騒動が起きた当初は真っ向からそれを否定していました。あくまで“イメージ”を大事にしてのことだろうと思います。そしてそれまでは、周りの忖度もあって、それでコトが済んでいました。ところが、今の時代、その手法はもう通用しなくなっていました。
 その後の記者会見も、状況は少しずつ認めつつも必死でイメージや体裁を守ろうとしているのが見え見えでしたね。(笑)なんだか見ていて「ちょっとイタいな」とすら思ってしまいました。まぁねぇ、、自分たちの恥を少しでも隠したいというのはわからなくもないけど、今は恥を隠すことが恥になるんですよね。すべて可視化するのは私も反対だけど、もう都合の悪いことほどしっかり認めてちゃんと説明した方がいいのかもしれません。逆にその方がよっぽどイメージを守れると思うんですけどね。(笑)見ているファンだって、そこまで“夢”を求めてはいないだろうし、上っ面の説明をされたって、なんだかこっちがナメられているような気になるかもしれません。もう、スタンスそのものを見直す時期に来ているんじゃないでしょうかね。“きれいごと”がまかり通っていた頃はそれでも良かったんでしょうけど、今はすべて道理が優先されます。もうね、、「まぁまぁその辺は、言いっこなしよ」っていうのは通用しないんですよ。公の立場であるほど、すべてが正しくなければいけませんし、それを気に入る・気に入らないにかかわらず受け入れなければなりません。

 私自身も、いろいろと見直す時期に来ています。歳のせいか、体力に身体能力、、記憶力までだいぶ落ちてきました。(笑)最近さぁ、、人の名前が覚えられない&出てこないんですよ!「あのー、、何だっけあの人、顔はわかるのに・・・」っていうことが、もうしょっちゅうです。(笑)体力も、若い頃に比べるとだいぶ落ちました。短い時間でも激しく動くとすぐ疲れるし、以前は出かけ先の“はしご”なんて平気でしていたのですが、今はもう一か所行っただけで「疲れた。。もう帰ろう。」となってしまいます。(笑)以前は毎週のように行っていた近くのホームセンターも、もうしばらく行ってないなぁ。。
 体力が落ちれば、筋力も落ちてきます。今まで持ち上げられていたものが持てなくなったり握力も弱くなって、ひねる・つまむ・はがす・めくるなどの動作も苦手になってきました。おまけに、おっさんは指もカッサカサだしね。(笑)
 今まで自分で出来ていたことが出来ないとなると、誰かにそれをお願いしなければいけません。この『誰かにお願いする』ってのがどうも苦手でね。。もちろん、物理的に人に何かをお願いしてやってもらうというのも気が引けてしまうのですが、何と言うのか、、変な話、誰かに何かをお願いするときって必ず理屈が通っていないといけませんからね。そういう意味でも気持ち的にもちょっと億劫になってしまいます。こっちの方が苦手ですね。例えば、「あんまり体調良くないけど、ちょっと酒飲みたいなぁ」とか「意味もなく朝昼晩ケーキ食べたいなぁ」なんて、理屈として通りづらいことです。(あくまで例えですよ!笑)それを敢えてお願いするのは、なかなかの度胸と根性が要ることです。(笑)
 経験上、誰かに何かをお願いするとなると、少なからずその人のフィルタが入ります。私自身が望んだことでも、その人の価値観によって何かしらのバイアスがかかってしまうことがあります。 「体調悪くても酒飲みたい!」って時もあるでしょ!?そんな時に、それをお願いしたって「滝沢さん、体調悪いんだったらお酒はやめといた方がいいですよ」って言われるのがオチです。(いや、あくまで例えですよ!笑)
 こんな思いもあって、なるべく出来ることを減らさないように心がけていますが、それでも確実に減って行っています。私の場合はまだ親も健在なので多少わがままなお願いもできますが、身内以外の人となると、上のようなジレンマを抱えてしまうかもしれません。そんな時に自分がどう対処できるのか、今のうちから慣らしていった方がいいのかもしれませんね。そんなに遠からず、ヘルパーさんの入り方等も見直すことになると思います。
 また、この歳になると体中の痛い所も増えてきます。傷の治りも遅いです!(笑)もうね、、この歳になると“治す”というよりは“うまく付き合っていく”という方ですからね。それに合わせて生活習慣や食生活も見直す必要があるかもしれません。

 さらに、今月いっぱいで、一人暮らしを始めてからずっと入ってくれていたヘルパーさんが辞めることになってしまいました。私としては、辞めてほしくないんですけどね。。年齢的にもう厳しいそうです。18年以上ですからね、、いちいち言わなくても私のしてほしいことがわかっているというか。。安心して何でもお願いできます。もちろん、入って最初の頃は習慣の違いから摩擦も多くありましたが、それからお互いにすり合わせていって今のような関係になっていきました。いやぁ、、まだ本当に辞める実感がないし、その後の想像もまったくつかないですね。。
 正直、ムリなお願いもたくさんしてきました。私が思いつきで言った適当料理も、嫌な顔せず作ってくれました。(笑)その中でヘルパーさんにもアイデアを出してもらって新しいメニューができたこともありました。本当に一人暮らしの[いろは]から教えてくれた人なので、感謝してもしきれませんね。
 18年以上ともなると、自然とヘルパーさんとの間のルールや習慣もできてきました。よく気が付いてくれていろいろとやってくれるヘルパーさんだったので、私もつい、それに甘えていたところもあります。このルールや習慣も、ヘルパーさんが替わればまた一から作り直すことになります。もしかしたら、これまで普通にやってもらっていたことが、やってもらえなくなるかもしれませんし(まぁそんなことは、まず無いでしょうけどね。)、やり方だって違うかもしれません。そうなると、その分を自分で何とかしないといけなくなるかもしれません。もちろん、自分でできることなんて限られているので、自分や新しいヘルパーさんが出来ないことは諦めることになります。決してマイナスに考える必要もないと思いますが、その心づもりは持っておかないといけませんね。

 来年は、私にとっても大きな変化があると思います。世の中の常識もどんどん変わっていきます。もうね、、「昔はこうだった!」なんてアガいたって通じやしないので、気持ちに折り合いを付けつつも様ざまな場面で見直しが必要な時期かもしれません。
このエントリーをはてなブックマークに追加


上へ   前へ(P)   次へ(N)   一覧へ戻る(B)

Counter