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もうひとつのアルタ
先日、新宿アルタが閉館してしまいました。
実は私にとっては結構ショッキングなニュースでして、新宿の東口方面は昔友達とよく遊んだ場所なんです。
アルタにも、いいともは観たことないのにスタジオには実は２０回近く入ったことがあります。
初めて友達と遊びに行ったのは、確か１８・９の時だったと思います。もちろんそれまでも行ったことはあったのですが、親とだったり、（なぜか）学校の先生とだったり大人と一緒に行く所でした。それが、友達同士で行ってみようという話になって、初めて自分たちだけで電車に乗って西武新宿駅に降りついたのでした。まぁ、地元から新宿まで西武線で一本だったので行きやすかったというのもあるかもしれないですね。
遊ぶって言っても、特に何をするわけでもないんですよ。。ＰｅＰｅで買い物したり、映画を観たり、映画なんて立川でも観れるのにわざわざ新宿まで行って観るわけですよ！（笑）訳もなく伊勢丹に行ってみたりね。当時は新宿に行くこと自体が楽しかったんでしょうね。あ、当時は新宿駅の屋上にビヤガーデンがあって飲んだりもしました。当然、それらの風景の中にアルタもありました。初めて見たときは「ここでいいともやってんのかー」と感激したものでした。（笑）でっかい街頭ビジョンも珍しくてね。アホみたいに眺めていた覚えがあります。それが、確か２１・２で何故かパッタリ行かなくなったんですよ。
第２次ブームは２０代後半です。（笑）その頃からちょうどお笑いに目覚め始めたのですが、職場の同僚にもお笑い好きがいて、その人と「生でお笑い見たいね」という話をしていました。調べてみると、どうやら新宿でやってると！ えっ？それもアルタ！？ これは行くでしょ！ということになり、早速前売りを買って行ってみました。
アルタの前に着くと係りの人がいて、会場まで案内してくれました。エレベーターに乗って会場に着いて入ってみると、なんと！いいとものスタジオだったのです。セットは全部なくなっていましたが、壁や天井はテレビで見た覚えがあってちょっと感動しましたね。一番感激したのは会場に入る通路にテレフォンショッキングのテーブルがドーンと置いてあって、「うぉー」って思いましたね！（笑）内緒でちょっと触ってしまいました。（笑）
当時、よく「アルタのスタジオは狭い」という噂を聞いていましたが、実際、本当に狭かったですね。「これでよくいいともやってんなー」っていうぐらい狭いし、ステージと客席の距離がほぼゼロでした。
そのお笑いというのは吉本のライブで、ネタと新喜劇の二部構成でした。今はルミネに吉本の劇場がありますが、当時はアルタで、平日はいいともで土日は吉本という感じでやっていたようです。確かねぇ、、ネタは売れる前の品川庄司とかダイノジが出ていた覚えがあります。新喜劇は大山英雄とかだったかな。。
初めてのお笑いライブだったので最初のほうは雰囲気に飲まれていたのですが、徐々に緊張もほぐれて楽しむことができました。テレビで見るのとは違って、その場のノリだったり会場の一体感があってまさに“ライブ感”を味わうことができました。もちろん、これでハマったのは言うまでもありません。（笑）そして案の定、通い始めてしまうのでした。。（笑）
初めは２～３ヶ月に１度。それが月１になり、ピーク時は月に２～３度になっていきました。なんせ、電車で一本ですからね。。手軽に行けてしまったのです。当日券でも全然入れたので、同僚とも「明日どうする？行く？」といった感じで、本当に気軽な存在になっていきました。行くメンバーも最初は固定の３人でしたが、そのうちだんだんと噂が広まって毎回違うメンバーになっていきました。中には地元の駅が違うため、定番の『アルタ前で待ち合わせ』もありましたね。（笑）そうして何度も行っていると、案内の係りの人にも顔を覚えられて、「コイツ、また来てるよ」と思われていたかもしれませんね。（笑）当時出ていた芸人も、今はすっかり大物になった人もいます。覚えているところでは千原兄弟とか藤井隆、１３０Ｒ（板尾創路とほんこんのコンビなんだけど、知ってる人はかなりツウです。笑）なんかもいましたね。
私も［アルタ＝いいとも］というイメージが一番強いのですが、実体験として私の中には［アルタ＝吉本のライブ］というのがあります。ライブでお笑いを見る楽しさを教えてくれたアルタが閉館してしまったのは本当にショックです。
またひとつ思い出の場所がなくなってしまうのは時代の流れで仕方ありませんが、でもこうして思い出を語れる場所があるというのはちょっとした誇りでもあり、“人生の中のツマミ”ぐらいにはなると思います。（笑）
最近は全然行ってませんが何年か後、もしまた新宿に行ったときに「あぁ、ここにアルタがあってよく来てたな」と思いながら当時に思いを馳せる日が来るかもしれませんね。
関連項目
やっぱりお笑いはライブ！
