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究極の入力装置

 近ごろ、音声認識の技術がますます向上して、音声で機械の操作ができるもの増えてきました。
 スマホで言えばsiriやGoogleの音声検索。それと[AIスピーカー(もしくはスマートスピーカー)]なるものですね。

 えっ!? でもちょっと待って・・・ 俺、使えないじゃん。 ・・・


 言語障害がある人にとっては、これらの機能はまったくと言っていいほど、その恩恵を受けられないんですよね。。恩恵を受けられないどころか、逆に窮屈さを覚えてしまうような感覚になる人も多いのではないでしょうか。だってさ、、我々にしてみたらAIスピーカーなんてただのオブジェでしょ!(笑)(どうでもいいけど、あれ何で“マイク”じゃなくて“スピーカー”なんでしょうね。。)そりゃ最初のうちは“ひやかし”で「俺の言葉、わかるかな?」なんて遊んでみたりするかもしれませんが、それもすぐ飽きるし、まったく使えないとなるとちょっとした敗北感すら感じるかもしれませんね。。
 スマホはともかく、AIスピーカーなんていうのは生活すべてに係わってくる可能性がありますからね。。家の中の電気機器が全部これで制御できるとなったら、極端な話、例えば照明のスイッチも無くなるかもしれませんし、テレビやエアコンのリモコンも必要なくなるかもしれません。そうなるともうお手上げですよね。(笑)それまで便利に使っていたものが、途端に不便なものになってしまうという、皮肉なことになってしまいかねません。もちろんリモコンやスイッチが全部無くなるとは考えにくいですが、これからAIスピーカー等を使って音声で集中的に制御するシステムが当たり前に使われるようになったら、企業のほうだって「リモコンなんて、どうせ使わないんだったらオプションで別売でいいじゃん。」となるかもしれません。

 だいたい、喋って指示することが[究極]だと思っているところがちょっとムカつきますよね。(笑)もちろん普通に喋れる人にとっては本当に便利でしょうし、例えば身体が不自由でも、喋ることができる人にとっては「これを待ってたんだ!」となるかもしれません。ですが、これが最終的に一番優れた(皆が使いやすい)入力方法で、それを標準にしていくという風潮になっていることに、言語障害のある人は肩身の狭い思いをしているのです。
 今は何でも音声入力化の方向に向かっていて、カーナビや電子レンジ、冷蔵庫などありとあらゆるものが“耳と口”を持ち始めています。例えばカーナビなどは、一見、車を運転しない私には関係ないように見えます。ですが将来、電動車いすが自動運転化できるようになったりすると、行き先をカーナビ(のようなもの)に入れるようになり、それもまた音声入力かもしれません。 ・・・また言語障害の人が弾かれちゃうじゃん。(笑)
 要は開発グループの中に言語障害者がいないんでしょうね。技術者はいても、使用者がいないために一部の方向からのみの発想になってしまうのかもしれません。これはもう仕方がないことです。

 実際には大多数の人は喋れるし、大多数の人は目が見えるし、大多数の人は耳が聞こえます。3つ全部大多数の中に入っている人もいれば、ある部分は少数派という人もいます。私の場合は、喋ることについては少数派ですが、目と耳については大多数の中に入ります。ということは、大多数の人に向けて商品開発をするのは企業にとっては当然の考え方です。大多数の人が普通に喋れるんだったら、喋って機械を操作できるものを作れば、簡単で使いやすい製品ということになりますし、当然売れるに決まっています。問題は、じゃぁ大多数から溢れてしまった人をどうフォローしていくかだと思うのです。前述のオプションの話もそうなんですが、少数派ばっかりが損したり面倒くさい思いをしたりするのがどうも解せないんですよね。。
 でもね。。そうは言っても自分が大多数の側にいると、ついついそれが[基準]だと思ってしまうんでしょうね。。私もそうです。このホームページを作っていても、私は目が見えているので、目が見えなくてリーダーを使っている人に対して、いくら配慮をしているつもりでも、どうしてもその尺度の中でのレイアウトになってしまっているかもしれません。操作性だってそうです。私自身が手が震えるので、このホームページはボタンが大きめだったり間隔も広めにしているのですが、それも私の尺度ですし、絶対に使いづらい人はいます。それはやはり一人で作っているので、どうしても見えない角度が出てきてしまいます。(ぜひ[使いづらいぞ!情報]をお願いします!笑)

 だからこそ何か新しいものを作るときには、いろんな角度からいろんな人の意見が入ったほうがいいと思うのです。音声入力も確かに使いやすい人は多くいます。ですが、それでもやはり、あくまでも[入力方式のひとつ]なんですよね。今回、私がたまたま言語障害があったので音声入力に引っかかったのですが、私がもし普通に喋ることができていたら、何の不都合もなく「これ、すっげぇ便利じゃん」とかって思っていたかもしれません。なかなか自分と違う立場の人のことを想像するのは難しいと思いますが、みんなが一方向に進んでいってしまわないようにする工夫があるといいですね。

 私が思う[究極の入力装置]・・・ そりゃやっぱ[念力]でしょ!(笑) いや、マジで。


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