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DVD/HDDレコーダ
買っちゃいました・・・。
 ついに買ってしまいました!開発の知らせから6年!発売から2年!!熱望していたDVDレコーダが我が家にやってきたのは半年前。それから使っている間に長所・短所がいろいろと見えてきたので今回はこれを取り上げます。購入をご検討されている方は、少しでも参考にしていただければと思います。
 ちなみに、私の持っている機種はパナソニックのDMR-E80HというHDD容量が80Gのモデルです。
★やっぱ便利です!
 DVD/HDDレコーダで一番ありがたいのは、やはり絶対に重ね録りの失敗が無いことではないでしょうか。従来のビデオテープレコーダでは録画する際は前もってテープの頭出しをしておく必要がありました。そのため、うっかりそれをしないで大事な番組の上に録画してしまうということも多くありましたが、DVD/HDDレコーダの場合はディスクの開いている部分に録画するので頭出しの必要がなく、ましてや重ねて録ってしまうこともありません。ディスクがいっぱいになってしまっても、録画ができないだけですでに録ってあるものは消えたりしません。

 そして、特に手の利かない人などにはありがたいかもしれませんが、HDDが内蔵されているので本体のみで録画・再生ができます。テープやディスクの出し入れが不要なのでそれが困難な人でも使うことができます。見たい番組を探すときも、これまでの”頭出し”という感覚よりはメニューの中から番組を”選ぶ”といったほうが近いかもしれません。もちろん、選んだものは即再生されるので、これまでのように”あー、巻き戻し遅っせーなー”なんてイライラすることもありません。

 さらに、[追っかけ再生]という機能があり、番組を録画中でも最初から再生できます。例えば出かけていたり何かをしていて録画の途中から見る場合、やはりそのまま見てもおもしろくはありません。特にドラマや映画などは筋がわからず、かえってその時間がムダになってしまっていましたが、この機能を使えば番組の最初から見ることができます。もちろん普通の[再生]と同じなので録画済の範囲であれば巻き戻しや早送りも自由にでき、たいへん便利です。

 また、デジタル形式で記録されているため、録った番組は簡単に編集ができます。CMなどの要らない部分をカットしたり、一度に複数の番組を録ったときには、番組ごとに分割もできます。しかしながら、二つの番組をくっつけるということはこの機種ではできません。


★とは言っても使いづらいところもある。
 たいへん便利なDVD/HDDレコーダですが、とは言ってもやはり使いづらいところもあります。
 私が使っていて一番使いづらいのはリモコンです。写真のように操作ボタンが非常に小さく、指の太い私は目的のボタンの周囲まで一度に押してしまいます。それに、リモコンの特性であるため仕方のないことではあるのですが、リモコンの角度によっては電波が届きません。特に最近のリモコンは電波の指向性(ある方向にだけ電波が飛ぶこと)が以前のものより強くなったような気がします。そのために、少しでも角度がずれてしまうと電波が届きません。
  リモコンのボタンと指の比較
  リモコンのボタンと指の比較 (クリックで拡大)

 早送りや巻き戻しなどの位置合わせもビデオテープレコーダとは大きく異なります。ビデオテープレコーダの場合はスムーズに映像が動きますが、DVD/HDDレコーダは映像を一定時間の間隔で飛ばしていくので慣れないとちょっと難しいです。他に分(ふん)数を指定して位置を合わせる(何分前や何分後に移動するという)方法もありますが、これもあらかじめ見当をつける必要があります。

 本体の機能面で言えば、唯一残念なのが、[スリープ機能](タイマーで電源を切る機能)が付いていないことです。実は私も寝る前にビデオを見るのですが、これまではスリープ機能のおかげで途中で寝てしまっても自動的に電源を切ってくれていました。おそらく安全性や信頼性の面でこの機能は無い方が良いと判断したのかもしれませんが、とても残念です。

 機械自体の操作性ですが、DVDレコーダといっても中身はコンピュータと同じです。要はパソコンの一部の機能を特化したようなものです。ですので当然この中にもOS(機械を制御するプログラム)が入っているのですが、どうも私の感じたところでは反応が遅いような気がしてならないんですよね・・・。前述のようにリモコンで間違えてダダダーっとたくさんボタンを押してしまったときでも今までのビデオテープレコーダはちゃんと反応してくれたのですが、この機械はあまり無理を言うと内部の処理が追いつかなくてしばらく固まっちゃうんですよ!それでも大抵は5~6秒で反応するのですが、時にはフリーズしてしまうことも何度かありました。そうなると電源を切るしかないのですが、そうした場合HDDの中身が消えてしまうような気がしてたいへん不安です。使っている側としては、例え5・6秒でも反応がないととても不安になってしまいます。場合によっては何も反応がないためにさらに繰り返して操作をしてますます状況を悪くすることもあります。リモコンという必ずしも確実ではない操作状況でこのようなことがあると使う側にとっては大きなストレスになってしまいます。使用者にストレスを与えないというのもUDの基本原則に謳(うた)われています。もっとも、この問題はプログラムが改良されれば済むことですので、今後は解消されるはずです。(今の機種ではもうないかもしれませんね!)
 それともうひとつ、せっかくプログラムで制御されているのですから、ぜひ音声案内(もしくは何らかの音を出す)機能を付けて欲しいものです。目の不自由な人はもちろんのこと、晴眼者でも例えばいちいちテレビ画面を見ずに操作することもできますし、上のような問題も、例えばリモコンの電波を受信したのを知らせる”ピッ”っという音を鳴らすことによって操作を待つことができます。これがうっとうしい人のためにはON/OFF機能を付けてあげれば良い話ですし、案内の度合いを替えることができればこの機能を使う人の幅も増えるのではないでしょうか。

 また画質は4段階のレベルがあり、無論画質が良いほど消費するディスクの容量は大きくなります。私のはもともと画質にはこだわらないので一番低い画質で録画するのですが、そんな私でも少し気になるほど画像が荒くなってしまいます。ちなみにDVDのディスク1枚に記録できる時間は最高画質で約1時間・最低画質で約6時間になります。

★デジタルで残すということ
 ビデオテープレコーダはアナログ形式(本当に大雑把に言うと映像の波)で映像を記録するのに対し、DVD/HDDレコーダはデジタル形式(0か1もしくはオンかオフ)で記録します。映像を記録するという意味では同じように思えますが、その質は大きく違ってきます。デジタル形式というのは、例えばパソコンで見られるAVIやMPEGファイルと同じ記録方法でさまざまなメリットがあります。
  • 恒久的・劣化しない
     ビデをテープの映像はダビングを繰り返すとどんどん画質や音質が劣化してしまいますが、デジタルで記録したものは何度コピーしても画質や音質が変わりません。さらにDVDに記録することにより、半永久的に残すことができます。

  • 他の機器への転用ができる
     デジタルで記録したものは、他の機器にも転用ができます。たとえば、DVD/HDDレコーダで作成したDVDはパソコンでも読み込むことができますし、もちろん他のプレイヤーでも再生できます。さらに、メモリカードなどの他媒体への記録も可能です。

  • 省スペース
     単純な比較はできませんが、アナログ映像に比べるとデジタル映像のほうが保存スペースをとらないように思います。前にも述べましたがHDD内に保存するのであれば機械のスペーだけで済みますし、DVDのディスクに保存する場合でもVHSテープの厚さに比べて標準的なDVDケースの厚さが約2/5、さらにスリムケースになると約1/5の厚さで収まってしまいます。そして今後もディスクの大容量化により、さらに省スペース化が見込まれます。
★GUIってどうなの?!
 私が使っていて特に感じたことが、操作のほとんどがGUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス:テレビ画面上のメニューやボタンなどを使って視覚的に操作すること)で行なわれていることです。番組の録画予約はもちろん、編集から再生時の番組選択まで画面を使って行ないます。確かに画面を見ながら操作ができるのでわかりやすいのですが、”わかりやすさ”と”使いやすさ”というのは必ずしも一致しない場合があります。例えば、番組の予約などは以前はわざわざテレビをつけなくてもリモコンの液晶部分だけでできていました。しかしこの機械は、リモコンに液晶部分がなく、いちいちテレビをつけないとできません。もちろん、テレビ無しでも本体の表示部分を見ていればできないことはないのですが、日付や時刻などの各項目ごとしか表示できないので誤入力の危険性が大きくなります。せっかく録画時の頭出しが不要なのですから、予約設定のためだけにテレビをつけるのはなんとも惜しいような気もします。
 とはいえ、実際にはGUI無しではほとんどの操作ができません。そして、それに代わる方法も見つかっていないのが現状です。最近の機械にはパソコンやケータイから録画予約ができる機能がついていますが、それでも根本はGUIです。UDの観点から見ても、あらかじめ専門知識も要らなく、操作も簡単で感覚的(視覚的)なので決して当てはまらないわけではありません。ただ、どうも私には引っかかるものがあります。
 たとえばGUIのみでは視覚障害者の方にはとても不便です。それこそ、音声案内がないと使用するのはかなり困難かと思われます。他にも私自身がそうなので特に感じることなのかもしれませんが、手のコントロールがあまり利かない人はメニューの目的の場所にカーソルを持っていけなかったり、リモコンのボタンにちょっと触れてしまったために自分が意図しない操作をしてしまうこともあります。(私は実際、大事な番組を消しちゃいました!)それは、リモコンのボタンがどうこうというのではなく、GUIの操作の流れを変えるだけでも大きく改善されると思います。例えば、番組を削除する場合は確認を2回にしたり、削除してしまった直後の操作であれば復活ができるなど、更なる研究が求められます。
 ただ、GUIというのは個人の好みが出やすい部分なので、すごく難しい部分だとは思います。でも、それならカスタマイズできる要素を増やすとかね。(一応、これでもプログラマなのでプログラム部分にはつい多くを求めたくなってしまいます。担当SEのかた、ごめんなさい。)
★どう改良したらいいか(提案)
  • 最低限でも良いから音声案内(もしくは何らかの音を出す)機能を付ける。

  • リモコンは単にボタンを大きくしたら良いかというと、今度は使いづらくなってしまう人もいるので都合が悪い。対応策として、例えば複数のタイプのリモコンを用意したり、既存のリモコンに覆い被さるようなアダプタを用意するなどの方法も考えられるが、両者ともコストや手間がかかりすぎて実現はほぼ不可能。もうひとつの案として、例えば方向ボタンや決定ボタンをある程度大きめにして、それらのみで画面から機能を選択できるようする。
  • 画面操作は、ある程度(できればそれ以上)個別でカスタマイズできるようにする。
    例えば、操作の最終確認は1回にするか2回にするか。 確認の際の初期値は[はい]か[いいえ]か。 決定ボタンと他に何かを押さないと本当に決定されないようにするなど。

参考: (順不同)
TEPCO:電気・電力辞典(走査線ほか)*
野田無線:DTV Page! [映像のいろいろ]
松下電器:Panasonic サポート情報 用語解説コーナー[ビデオ]*

*印はリンク切れ
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