トップ(T) > さぁいっちょ ぶぁーっといきましょー! ■コラム一覧■
カップ焼きそば
最近、できるようになったものの中に[カップ焼きそばを作る]というのがあります。
カップ焼きそばって、たまに無性に食べたくなる時がありませんか?ただ、だからってわざわざ買いに行くまでではないんですよね。あれば食べる、みたいな・・・。
私は、以前は自分で作ることができませんでした。昔のカップ焼きそばって、フタが取り外しできるタイプのもので、ヘリの小さい穴から湯切りをしていました。これだとフタを両手でしっかり押さえていないと湯切りしてる途中で麺が飛び出てしまうので、私には無理な作業でした。しかし、今のものはほとんどのフタがシールタイプで、さらにお湯の注ぎ口の逆側に湯切りのための穴があります。これだと片手で湯切りができるのです!家を出て以来、カップ焼きそばなんて久しく食べていなかったのですが、このフタのおかげで私にも自分で作って食べられるチャンスがやってきたのです!!(笑)
とはいえ、当初は私もカップ焼きそばを自分で作ってみようという発想自体がなかったので、そんなに意識してチェックはしていませんでした。ただ、冒頭でも言った通り、たまに無性に食べたくなるんですよね。。もちろん、フライパンで作る焼きそばは何度もヘルパーさんに作ってもらっていました。あれはあれでおいしいのですが、あの、なんて言うんだろ、、“焼きそばっていいながら、ふやかした麺にソースをかけただけな感じ”?? あの安い味がたまらなく食べたくなるんですよね。ある日、ネットスーパーのサイトを見ていたところ、新商品のコーナーでカップ焼きそばがありました。普段なら特に意識もせずパスするのですが、その新商品がB-1グランプリに出たものだったので、思わず買ってしまいました。“まぁ、自分で作れなかったら誰かに作ってもらえばいいや!”ってな感じで・・・。
ところが、実際にモノを見てみるとパッケージのビニールの下に透けて[湯切り口]なる文字が見えました。私も初めはピンと来なかったのですが、何年か前にカップのスパゲッティ(某SPAの王)のジェット湯切りのCMを思い出して、“これはもしや・・・!”とビニールをはずしてみました。
中身を見た途端、“これは、おそらく自分で作れるな!”と思いました。湯切りの穴もそうですが、フタがシールになっていて麺が飛び出る心配がなかったのです。妙な確信を持ちながら一応、頭の中でシミュレーションをしつつ、お湯を沸かしました。
その間にフタを途中まで開け、中のソースとかやくの袋を取り出し、かやくを開けて麺の上に乗せました。ここまでは順調です。そして、いよいよお湯がわきました!カップラーメンはもう作り慣れているので、お湯を注ぐまでは何の問題もありません。待つこと3分。。ここからは未体験ゾーンです。
まずカップをそのままワゴンに乗せて流しまで持っていき、流しのふちまでカップを移動させ、湯切り口のシールをはずしました。お湯の重みのおかげで片手でも楽にはずすことができました。そして、流しのふちに布きんを敷き、それを滑り止めにして注ぎ口のほうを抑えつつゆっくりとカップを傾けていきました。ですが、あまりに慎重になりすぎて傾ける角度が浅すぎてしまい、お湯が布きんにかかり、それづたいに流しにこぼれてしまいました。慌ててカップを放し、再度、体勢を整えて挑戦しました。今度は傾きを急にしてやってみると、うまくこぼれてくれました。なんとか最後まで湯切りをし、カップのままでは食べられないので皿にあけてソースを混ぜ無事、完成しました!!
やー、ちょっと感動しましたね!まさか自分でカップ焼きそばを作って食べるなんて思ってもいなかったので、できあがったものを目の前にちょっとうれしくなって笑っちゃいました。そしてついに待望のひと口目・・・
・・・。
・・・?
・・・!
・・・冷たい。。
ちょっとびっくりするぐらいの冷たさでした!本当に、“ぬるい”を超えて“冷たかった”のです。カップ焼きそばって、ある意味温かいから食べられるみたいなところがあるじゃないですか。それが、私の場合ひとつひとつの動作が遅いので麺を皿に盛ったり、ソースの袋を開けたり、それを麺にかけて混ぜているうちにどんどん冷めてしまったんでしょうね。もう、あまりにも冷たいので思わず電子レンジで温め直してしまいました。(笑)
まぁでも、とりあえずひと通りできることはわかりました。
結局、作り始めてから完成まで30分ちょっとかな?それぐらいかかってしまいましたが、いくつか工夫ポイントも見つかりました。まず、カップにお湯を注ぐときに、食卓でポットから注いで3分待って流しに持っていったのを、はじめから流しの上でお湯を沸かして流しで全部作業するようにしました。そして、3分待っている間にソースを皿にあけておくことで、麺を湯切りしたらすぐにソースと混ぜられるようにしました。ちょっとした事なんですけど、これがまたバカにできないんですね!アツアツとまではいかなくても、だいぶ温かい状態で食べられるようになりました。
今回はカップ焼きそばでしたが、この歳になって自分でできることが増えることなんて、そうはないので久しぶりに新鮮な感覚がありましたね。。昔は絶対無理だと思っていたことが、道具の進歩やそのモノ自体の進化によって、私みたいに手がうまく使えない人でも扱えるようになりました。そのモノが[扱いやすくなる]というのは、それだけ[扱える人が増える]ということなんでしょうね。
そして、案の定・・・ 今ではカップラーメンとともに大量ストックされているのでした。