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ふたりの天才 ・・・その後
だいぶ前に［ふたりの天才］というタイトルで、私の甥っ子についてのコラムを書かせていただきました。あれから数年、ふたりももう５年生と３年生とすっかり大きくなりました。どうりで私もおっさんになるわけです。（笑）
お盆休みになると家族で集まる機会も増えます。先日も甥っ子たちが実家に泊まりに来て、一緒に遊んでもらいました。
以前は私に会うと「武ちゃーん」と言って寄ってきてくれたのですが、最近では会って挨拶しても軽く流されるか、弟夫婦に「武ちゃんに挨拶は！」とたしなめられて渋々挨拶してくれる程度になってしまいました。（悲）まぁね、、でっかくなれば仕方ないっちゃぁ仕方ないんですけどね。（笑）
ただ、私の状況はだいぶはっきりとわかってきているようです。少し前までは弟に「武ちゃんは何で歩けないの？」と直球で聞くこともあって、「おー、ズバッと来るなー！」とちょっと笑ってしまうこともありました。（笑）弟も、そこで茶を濁すことなく「生まれるときにへその緒が首に巻きついちゃって息ができなくて脳が傷ついちゃったんだよ」と、ちゃんと説明してくれたので、そこはありがたかったですね。おそらく、他の場面でもしっかりフォローしてくれているのだと思います。なので、最近はふたりとも割かし普通に接してくれますね。もちろん、今でも時々、私が何かしていると不思議そうにじーっと見つめる視線を感じることはあるのですが。。（笑）
それとうれしいのは、最近やっと“直に”話ができるようになってきたことです。以前は私が話しかけると必ず弟に「何て言ったの？」と聞いていたのですが、最近は私が話しかけても“通じさえすれば”普通に返してくれます。もちろんね、、２、３回聞き返して通じないと弟に聞いちゃうんですけどね。（笑）
また、上の子はいろいろと手助けしてくれるようにもなりました。車いすを押すのはもちろん、ブレーキがかかっていないとスッとかけてくれたり、乗り降りの際も車いすを用意してくれたりするんですよね！すごいでしょ！？ 天才です！（べた褒めか！）この分だとあと４、５年もしたら食事介助もしてくれるんじゃないかっていうね。。（笑）いや、４、５年って言ったら高校生・・・やっぱないかな。。７、８年、、（どうでもいいよ！笑）
下の子はまだ、車いすに乗っている私の上に乗ってくるんですけどね。。（笑）でも、それはそれで意味は違えど私を喜ばせているから良いんですよ！ 天才です！（・・・）
だから今は、私と下の子が乗っている車いすを上の子が押すっていうね、何とも“武ちゃんメロメロ！”的な状況が起こっています。（笑）
とはいえ、正直そんな話なんてどうだっていいんですよ！（笑）もちろん、いろいろと助けてくれるのは本当にうれしいのですが、彼らなりの思いやりや、優しさの範囲でやってもらえれば十分なんです。そんなことよりも、いつまでも遊んでくれたり、「小遣いくれよ」でもいいから普通に接してくれるだけでうれしいのです。小遣いをあげることぐらいしか返してあげるものがないことが、私としてはちょっとツラいところなんですけどね。
私といることで、少しでも障害者に対して免疫がついて、将来何かしらのプラスになれば、おじさんとしてはうれしい限りです。
（またおじバカかよ！笑）
関連項目
ふたりの天才。
初介助！
ルーツの旅
