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ルーツの旅
甥っ子たちが生まれて以来、ゴールデンウィークは家族でどこかに遊びに行くのが恒例になっています。
昨年は上の甥っ子が受験で行けなかったのですが、今年は受験も終わったのでまたどこかに行こうという話になりました。
江ノ島などの案もありましたが、今回は結局、調布の深大寺にそばを食べに行こうということになりました。まぁ、私はどちらかというと江ノ島に行きたかったんですけどね。。(笑)ただ、私の場合「どこに行くかより、誰と行くか」なので、「おっ!そば!?いいじゃん!」ってな感じでした。(笑)
実は、深大寺周辺は私が子どもの頃に住んでいた場所です。もちろん45年以上も前のことなので、街並みも当然変わっていますが、「せっかくだから昔の家も見てみよう」となり、両親の記憶を辿りながら向かうことにしました。私も以前、グーグルマップで調べたことがあるのですが、何せうろ覚えなので、はっきりとした場所がわからなかったんですよね。。
道中も、自然とその頃の話になります。母親が「あんたたち、何処そこ行ったの覚えてる?」だの、父親が「お前(弟)、あの時○○で大変だったんだよ」とテッパンネタを言って弟のお嫁さんが笑ったりだの、おそらくは私たち兄弟の記憶のどこかに残っているであろうエピソードがどんどん出てきました。面白いもので、そうやって昔の話をしていると、やっぱり思い出してくるんですよね。弟も当時、保育園に行っていたのですが「帰りに銀杏の匂いがした」とか、思い出したようです。
そして、昔の家が近づいてくると、さらに記憶が甦ってきて「あ、この道覚えてる」だの「この道まっすぐ行くと(親戚の)おばちゃんちだね」とテンションも上がっていき、「この建物覚えてる」や「あ、ここ!お父さんの会社があったとこだよ!」と母親が食い気味で叫んだりと、いつしか“知ってる知ってる合戦”になっていました。(笑)私も、家の前のガソリンスタンドがそのままあったときはテンション上がりましたね!「あ!ここ!!」ってね!(笑)スタンドの向かいが確か八百屋だったと思うんですけど、そこで母親ジョアを買ってもらって飲んだなぁとか、確かとも不確かとも言えない記憶がブァーっと甦ってきました。
家があった場所にも行きましたが、もちろん当時の雰囲気は無く、閑静な住宅街になっていました。ただ、通りは当時のままだったので両親も「あ、ここは○○さん、ここは○○さん(が住んでいた)」と言いながら感慨深いようでした。
目的地の深大寺に着いて、お参りをして、境内を散策しつつ目当てのそばを食べることにしました。さすがにゴールデンウィークとあってどの店も行列ができていましたが、まぁこれも“お約束”だと思って並んで食べてきました。(そばのくだり、これだけかよ!笑)
この日は隣の植物園も無料開放だったので、中をまわって帰ってきました。今回は激シブなコースだったので、甥っ子たちは超つまんなかったと思いますが、それでも一緒に付き合ってくれて感謝ですね。中高生にもなると家族と出かけるのなんてもう鬱陶しくなる頃ですし(私がそうでした。)、部活が唯一休みの一日に来てくれるなんてねぇ。。ましてやお寺と植物園なんて、まったく興味もないでしょ!?いやぁ、、オジちゃんは超感激です。(笑)
最近は二人とも、自然にいろいろと助けてくれます。以前は弟が「ちょっと手伝って」と言うと助けてくれたのですが、今は動きの中でスッと手伝ってくれます。これは並の人には出来ないことですよ。(笑)いつもしっかり見ていてくれている証拠だと思います。これって、テクニックがどうこうと言うより優しさの話ですよね。だって、いくらテクニックがあっても知らんぷりしようと思えばそのまま流すこともできるでしょ。それを、スッと手を出して、サクッと手伝ってくれるなんて、「あぁ、二人とも優しい心の持ち主なんだなぁ」と改めて思います。(おじバカが過ぎるだろ!笑)
今年の家族旅行は、正直若干、期待薄だったんですけど(笑)、終わってみれば思いのほか充実感がありました。これまでの『知らない所に行く』旅行も楽しいですが、今回のように家族のルーツを辿っていくのも悪くないなと思いました。当時の両親の思いなんて、普段なかなか聞く機会もないですしね。
将来、もし甥っ子たちも独立してこの町を離れていったときに、その何十年後かに家族を連れて『ルーツの旅』をしてほしいですね。
(でも、村山なんにもねぇぞ!笑)
関連項目
ふたりの天才。
ふたりの天才 ・・・その後
初介助!