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個性

 今回は、「あぁ、そういえばまだこのネタやってなかったね。」っていうヤツです。(笑)

 私のキライなフレーズに『障害は個性』ってのがあります。いやぁ、、あれキライだなぁー。(笑)絶対、自身を美化してるでしょ!(笑)
 そりゃ言葉としてはおシャレだし、使ってても気持ちいい(であろう)言葉です。でもねぇ、、私は恥ずかしくて使わないなぁ。。少なくとも、私にはこの感覚は無いですね。
 それでも、百歩譲って人から言われるのはまぁ良しとしましょう。でも、これを自分で言っちゃうってね、、「あんた、しょっぱいなぁ」って感じです。(笑)

 そもそも、体の様子を個性って言うのは我々だけですよね。。それを言い始めたら、じゃあ目が悪いのも個性?太っているのも個性?痩せているのも個性?髪が薄いのも個性?(俺だよ!)・・・もう何でも『個性』になってしまいます。
 まぁねぇ、言わんとしてることはわかるんですけどね。。要は、「障害があっても、そんなの個性ぐらいに考えて負けずに頑張りましょうよ」「障害も自分の個性として受け入れましょうよ」って言う意味での『個性』でしょ? ・・・残念ながら、私にはまったく響かないですね。。(笑)何かこう、“きれいな言葉でまとめちゃった感”が否めないんですよね。。「私、達観しました!」みたいな・・・。(笑)
 うーん、、個性。 ・・・個性ねぇ。。私が思う個性は何というか、もっと客観的な言葉だと思うのです。他者から見て「あの人は個性的だよね。」とか「彼はあれが個性だね。」などと言うことはあっても、あまり自分から「私の個性は○○です。」とは言いませんよね。もしかしたら私が違和感を覚えるのはその辺かもしれません。

 私は、障害というのは個性ではなく『状態』、もしくは『状況』だと思います。『個性』なんていう仰々しい言葉より、『状態・状況』と捉えたほうが気が楽だと思うんですよね。。障害を個性だと言ってしまうと、「そうか、、個性だからしょうがないよね。。」と、そこで終わってしまうかもしれませんが、身体の状態だと思えば、「じゃぁ、何か改善する方法はないかな。」「工夫する余地はないかな。」と考えられるようになるかもしれません。そのほうがよっぽどポジティブだと思います。また、もう少し広い意味で[障害]というものを考えると、それは自身のことだけではなく、社会的な状況や物理的な状況も含まれていると思います。
 これは自分から認めているようであまり言いたくはないのですが、まだまだ社会的に偏見や理解不足は少なからずあります。こうした状況が作り出す[環境的な障害]とでも言うのでしょうか、そのようなものもあると思います。これは我々も、偏見や理解不足を少しでも無くしていく努力をしなければならないと思います。
 そして、我々が外に出れば不便や不都合がいろいろとあります。(特に車いすであれば)段差につまずき、階段に行く手を阻まれ、狭い通路に辟易とさせられます。(笑)でもそれはバリアフリーなりユニバーサルデザインなりで解決できれば、少なくとも[物理的な障害]は減るのではないでしょうか。

 これを『個性』という一言でまとめてしまうのは、私はちょっと強引のような気がするんですよね。。だいたい、、個性っていう言葉がどこかメルヘンチックで「ムムムッ」て感じがするのは私だけでしょうか・・・。(お前だけだよ!笑)

 ※ここで言う[障害]とは身体障害を念頭に書いています。
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